ビアトリクス・ポターの世界とは
「ビアトリクス・ポターの世界」とはイギリスの湖水地方にある、ピーターラビットの世界が楽しめる施設です。
正式名称は「The World of Beatrix Potter」で、日本では「ビアトリクス・ポターの世界」や「ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター」などと訳されています。
湖水地方はロンドンから鉄道で約4時間の距離にあるため、同じく田舎の雰囲気が楽しめるコッツウォルズと比べると、アクセスはあまり良くないです。
それでも、ピーターラビットファンなら、是非訪れておきたいところですよね!
この記事では、「ビアトリクス・ポターの世界」の施設の概要や見どころ、ロンドンからの行き方についてご紹介するので、ピーターラビットが好きな方は、是非旅行前にチェックしてみてくださいね。
施設の概要
まずは、「ビアトリクス・ポターの世界」の開館時間や利用料金、併設のカフェやショップ、展示の内容について、まとめていきます!
開館時間
アトラクションの開場時間は、季節によってバラツキがあり、夏季(4月~10月)は10:00~17:30、冬季(11月~3月)は10:00~16:30となっています。
基本的には1年間ずっと開館していますが、クリスマス(12/25)や冬季のメンテナンス期間(1~2月)は閉館しているので、冬に訪れる場合は注意が必要です。
また、日によって開館時間や閉館時間が、30分から1時間程度異なっているので、自分が行きたい日は何時に開いて閉まるのか、公式サイトで事前にチェックしておくことをお勧めします。
利用料金
入場料は以下の表のとおりで、0~2歳の子どもは無料で入ることができます。
コロナ以前は日本国内からもオンラインでチケットが予約できたはずですが、2023年現在では、現地での販売に限定されているようですね。
入場料(ポンド) | 入場料(日本円) | |
大人 | 9ポンド | 約1,700円 |
子ども(3~16歳) | 5ポンド | 約900円 |
シニア(60歳以上) | 8ポンド | 約1,500円 |
家族(おとな2人+子ども2人) | 26ポンド | 約4,800円 |
カフェ
「ビアトリクス・ポターの世界」の建物の中には、併設のカフェとショップがあり、チケットを買わなくても入ることができます。
カフェではサンドイッチにケーキ、スコーンなどの軽食を楽しめるほか、アフタヌーンティーの提供もありますよ。
帰り際にお茶を楽しんでいる人が結構いましたね。私はアフタヌーンティーを食べるほどお腹が空いていなかったので、そのまま帰ってしまいました・・・。
ピーターラビットをイメージしたメニューはほぼなく、キャラクターカフェというよりは、イギリスの伝統的な食事が楽しめるカフェになっています。
カフェのメニューによっては、アトラクションのチケットが半額になるお得なキャンペーンを利用することもできるので、気になる方は、チケット購入時に聞いてみるとよいでしょう。
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2023年の11月は、通常14.95ポンド(約2,800円)かかるアフタヌーンティーが、アトラクションのチケットと一緒に利用することで、18.5ポンド(約3,500円)になるキャンペーンが実施されていました。
ギフトショップ
「ビアトリクス・ポターの世界」の建物内のギフトショップは、小さなお店なので、5分もあればざっと見ることができます。ぬいぐるみや手紙などの文具、コースターなどのキッチン雑貨が販売されていました。
全体的に子ども向けのグッズが多い印象で、大人が欲しくなるようなおしゃれなグッズはヒルトップの併設ショップの方が充実していました。
2021年には「ビアトリクス・ポターの世界」の建物のすぐ近くに、新しいギフトショップ「World of Beatrix Potter Attraction Shop」がオープンしたようです。
こちらは品ぞろえがかなり充実していそうなので、お土産を買うのにぴったりですね。
展示の内容
公式サイトを訪れると、施設の説明として「Attraction」という言葉が使用されているため、そのまま「アトラクション」のイメージを抱く方もいるかと思います。
実際は、遊園地のような乗り物に乗って楽しむようなアトラクションはありません。
ピーターラビットの世界をイメージして作られたジオラマや展示、お庭を見て回ることになります。
見て回るだけか・・・。でも、料金もお手頃だし、かわいいキャラクターと写真を撮るだけでも十分楽しめました!
所要時間は1時間くらいなので、多く見積もっても2時間もあればかなりゆっくり見ることができます。
ピーターラビットのお話を知っていれば、名シーンの数々が再現されているので、写真を撮る手が止まりませんよ!
入り口近く、上部に設置してある時計は、定期的に音楽がかかりながら動いていました。人が集まっているときは、動くかもしれないので、足を止めて待ってみると良いかもしれません。
行き方
ここからは、ロンドンから湖水地方にある「ビアトリクス・ポターの世界」への行き方についてご案内します。
ロンドンからウィンダミア駅
ロンドンから湖水地方に向かう場合、まずは湖水地方の玄関口ともいえる「ウィンダミア(Windermere)」を目指すことになります。
バスで行くこともできなくはないですが、1日がかりの移動になるのでお勧めはしません・・・。
鉄道で向かう場合、残念ながら直通のものは運行されていないので、「オクセンホルム・レイク・ディストリクト駅」で1度乗り換える必要があります。
ロンドンから湖水地方(ウィンダミア)への詳しい移動方法については、以下の記事でまとめています。
ウィンダミアまでの移動が分からないという方は、まずはこちらを読んでみてくださいね。
ウィンダミアからボウネス・オンウィンダミアへ
「ビアトリクス・ポターの世界」があるのは、鉄道の駅がある「ウィンダミア」からほど近い「ボウネス・オン・ウィンダミア(Bowness on Windermere)」です。
ウィンダミア駅から、「ニュー・ロード~レイク・ロード」をまっすぐ下っていくと、「ボウネス・オン・ウィンダミア」に着きます。
迷うような道ではなく、徒歩でも30分ほどで「ビアトリクス・ポターの世界」に到着するので、街中を散策したいときは、ぜひ歩いていくのをお勧めします。
散策をする体力がないときは、バスだと約10分でアクセスできるので、バスを利用してしまいましょう。
バスは、ウィンダミア駅からボウネスに向かう599番線を利用すると便利です。
海外でバスに乗るのは緊張しますよね。乗車時間も短いですし、不安な方は乗るときに運転手さんにどこで降りたいか伝えておくと、乗り過ごさずに済みますよ。
「ビアトリクス・ポターの世界」の建物は、道路には面しておらず、少し奥まったところにあります。
気を付けて歩いていれば、ギフトショップと壁に描かれたピーターラビットの仲間たちが目に付くはずなので、入口に迷うことはないでしょう。
まとめ
この記事では、湖水地方にある「ビアトリクス・ポターの世界」のみどころや、行き方についてご紹介しました。
船に乗って訪れるヒルトップ農場とは違い、ウィンダミア駅から徒歩やバスで簡単にアクセスできるところが良いですね。
短時間でサクッと見て回れるので、湖水地方の観光のメインに据えるというよりも、ヒルトップやグラスミアなどの時間がかかる観光地の合間に寄ってみるのがオススメです。
展示中心の施設なので、なんとなく見るだけでも楽しめますが、せっかく行くのであれば、ピーターラビットの絵本を読んでいくと、より楽しめるでしょう!