司書資格を取得するには
司書資格の取得方法は3つあり、それぞれ取得にかかる期間や費用も異なります。
主流な方法は、大学や短大で資格取得に必要な科目を履修し、卒業する流れで、通信教育もここに含まれます。
2つ目の方法は、毎年大学が開催している、約2か月間にわたる講習を受講する方法ですが、実施大学が少なく、場所も限られているため、ハードルは高いでしょう。
最寄りの大学で実施されていて、まとまった時間が取れるなら、とても魅力的な取得方法ではありますよね。
3つ目の取得方法は、3年以上司書補として勤務していることが前提になるため、未経験、資格なしだと、前述の2つの方法から選ぶことになります。
この記事では、私が実際に近畿大学の通信教育で、司書資格を取得した経験をもとに、取得にかかる期間やメリットなどについてまとめるので、入学を検討している方は参考にしてみてくださいね。
取得にかかる期間
近畿大学で司書資格を取得するには、最短でも1年間在籍することが必要になります。
科目は全部で13科目24単位あるため、単純計算すると、1か月に大体ひとつレポートを出していけば、卒業可能ということになります。
しかし、実際には、難しい科目は再提出があったり、レポート提出後の試験日の都合がつかなかったりなど、思うように進まないこともあるため、早め早めに取り組む姿勢が必要になるでしょう。
私は4月入学でしたが、本腰を入れ始めたのが7月頃だったので、秋にオンライン授業が始まると、大変な思いをしてしまいました・・・。
大学側のカリキュラムは1年在籍を前提にしていますが、受講者の中には1年未満で全ての単位を修得した方もいるようですね。
最長履修期間は2年のため、1年以内では取得が難しかったという方も、追加で1年は延長して学ぶことができます。
おすすめポイント
ここでは、数ある取得方法の中でも、近畿大学を選んでよかったと思えるポイントを、2つご紹介していきます!
完全在宅でOK
入学申し込みをすると、早速自宅に教材が届くため、各々テキストを読んでレポートを作成することになります。
レポートの作成、提出、オンライン授業、テスト、質疑応答などが、すべてオンラインで済ませられるので、とても便利でした!
科目によっては、スクーリング(通学)もあるため、時期が合えば通いで履修することもできますよ。
オンライン授業も、実施期間中であれば、好きなときに好きな場所で受講でき、すきま時間に着々と進めることができました。
テキストが分かりやすい
テキストに関しては、科目によっては難しく、読むのに時間がかかるものもありましたが、総じて読みやすく、分かりやすいものが多い印象でした。
ただし、レポートを書く際の基礎知識となるのがテキストであるため、市販の教材や関連書籍を参考にしながら、理解を深めることは必要になります。
最寄りの図書館にどんな蔵書があるのか、足繫く通って参考書を探すのも良い勉強になりましたよ!
上記のJLA図書館情報学テキストシリーズには、とても助けられましたね。
大きくて読みやすいので、本を開いたままパソコンでレポートをかけて便利でした。
大変なところ
通信教育で通学の必要がないとはいえ、仕事や家事の合間に学習を進めるため、思うように時間が取れないことも多々ありますよね。
そんな中で、レポートの返却が遅いときや、再提出になってしまったときは、本当に大変でした。
科目によって添削期間がバラバラ
提出したレポートは、先生の採点が終わり次第、合格していれば試験申し込み、不合格なら書き直しとなるため、受講生としては一日でも早く帰ってきてほしいところでした。
返却が早いものだと、数日から一週間で帰ってくることもありましたが、遅いものは数か月待たされることもあり、余裕をもって提出しておかないと、心配でたまらなくなります。
事務局に催促する方法もありますが、先生も多忙な中で順番に採点しているため、すぐに返ってくる可能性は低そうでした。
選択科目の添削が厳しめ
選択科目は4科目用意されていますが、完全在宅でできるのは、「図書・図書館史」と「図書館サービス特論」、「図書館情報資源特論」の3つになります。
この内、図書館サービス特論は採点が厳しいことで有名であり、再提出の恐怖から他2つの科目を選択する受講生がいる程です!
私は知らずに選択し、予想通り再提出になりましたが、先生の指摘を受けながら書き直すことで、無事合格をいただくことができました。
選んだ身からすると、他の科目よりもやりがいはあり、先生がきちんと読んでくれていると感じましたが、絶対に期間延長はしたくない、再提出が続くと心が折れてしまいそうという方は、避けたほうが無難かもしれませんね。
まとめ
この記事では、私の実体験に基づき、近畿大学の司書資格について、まとめていきました!
1年という長い期間を、ひとりでモチベーションを保ちながら勉強することは大変ですが、資格が取得できた時の喜びは格別ですよ。
迷っている方は、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?